2024年12月21日

看護師が退職するまでの流れ

転職が決まった看護師は、退職で生じる引き継ぎや手続きを円滑に進める準備をしておく必要があります。そのためにまずやるべきなのが、退職までの期間を逆算し、適切な計画を立てるということ。その際、退職までの流れをきちんと把握しておくのも重要になります。そこで今回は、退職の報告から退職までのおおまかな流れをまとめてみました。まず最初に転職することが決まったら、職場の人に退職の意思を伝えることになります。直属の上司(多くの場合は看護師長)に退職の意向を伝え、最終的には退職届を提出しなければなりません。上司への退職の話が通れば、病院側と正式な退職日を決定します。業務の引き継ぎや人材の補充など、退職に伴って生じる業務が出てくるため、双方にとって納得の出来る退職日を見つけることが重要です。

その後、実際に担当業務の引き継ぎを行います。「立つ鳥後を濁さず」という言葉があるように、後任者に迷惑をかけないように丁寧に引き継ぎ作業を行うことが大事です。看護師であれば、担当業務のほか、受け持つ患者さんの状況や注意点、委員会活動など、引き継ぐべき内容は多岐にわたるでしょう。全ての情報を整理し、後任者に漏れなく伝わるようにするなら、ぜひ引き継ぎノートを作っておくのがベストです。特に、専任業務や特殊な手順などを含む業務についてはマニュアルを作成し、引き継ぎ後も問題なく業務が進むよう配慮することが大切です。これを怠ると、退職後に何度も問い合わせがくる可能性があるため注意しましょう。

そして最後に退職日を迎えたら、必要な物品の返却と受け取りを行います。病院から支給された物品や貸与された物品は、全て返却する必要があります。また、病院側から年金手帳や雇用保険被保険者証、離職票、源泉徴収票など、退職後の手続きに必要な書類が渡されるため、忘れず受け取ることを覚えておきましょう。これらの流れを把握・理解し、適切な形で動くことができれば、よりスムーズな転職を実現することができるはずです。